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なんだかだるい…. それ「貧血」かもしれません

「なんとなく体が重い」「立ちくらみが続く」「朝から疲れている気がする」
そんな日常の不調を、つい“気のせい”にしていませんか?
実はその症状、“貧血”が隠れている可能性があります。

この記事では、健康診断で「貧血の疑いあり」とされた方はもちろん、日々の体調に不安を感じている方に向けて、貧血の定義から種類・原因・対処法までをわかりやすく解説していきます。

◆ 「貧血」ってどんな状態?

貧血とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)が不足している状態を指します。
ヘモグロビンは、体中に酸素を届ける“輸送トラック”のような存在。
その数が減ることで、全身が“酸欠状態”となり、さまざまな不調が現れます。

● 主な症状は?

  • 倦怠感(なんとなくだるい)
  • めまい、立ちくらみ
  • 息切れ(ちょっと動いただけで息が上がる)
  • 冷や汗
  • 頭痛
  • 集中力の低下、注意力散漫
  • 手足の冷えやしびれ
  • 舌炎・口内炎(特にビタミンB12欠乏時)

これらはすべて、体が酸素不足のSOSを出している証拠です。

◆ 健康診断の「Hb値」は要チェック!

健康診断では、以下の基準値を目安に判断されます。

  • 男性:13.1~16.3 g/dL
  • 女性:12.1~14.5 g/dL

この値を下回る場合、「要経過観察」あるいは「要精密検査」とされることが多く、まず“原因特定”が最優先です

◆ “めまい=貧血”とは限らない?

立ちくらみなどの症状を「貧血かも」と自己判断してしまいがちですが、
実際には「起立性低血圧」や「神経調整性失神」など、一時的な血圧の変動によるものが多く、血液検査で異常が出ないことも。

つまり、“ふらつき=血が薄い”とは限らないのです。必ず血液検査を通じて判断しましょう。

◆ こんなにある!貧血の種類と特徴

「貧血」とひとくくりにされがちですが、原因によってタイプが大きく異なり、対処法もまったく違います。

ここでは主な5つの貧血タイプについて詳しく解説します。

① 鉄欠乏性貧血(いちばん多い)

  • 原因: 鉄の不足により、ヘモグロビンが作れない状態
  • 全貧血の6~7割を占める
  • なりやすい人:
    • 月経量が多い、周期が短い女性
    • 妊娠・授乳中
    • 成長期の子どもや若年層
    • 偏食・ダイエット中の方
    • 朝食を抜きがちな生活
    • 頻回の献血をしている方
    • 胃炎・潰瘍・痔・ポリープなどで出血傾向がある方
    • 鎮痛薬を常用している方
  • 現場での注意点: 長時間の立ち作業・高温作業・重量物の扱いは疲労蓄積に直結。業務の一時軽減や休憩を要検討。
  • 見落としやすいポイント:
    女性の鉄欠乏は見つかりやすい一方、男性の場合は消化管出血の可能性があるため要精査!

② 巨赤芽球性貧血(ビタミンB12・葉酸不足)

  • 原因: ビタミンB12や葉酸が不足し、赤血球が未成熟のまま増えてしまう
  • なりやすい人:
    • 極端な偏食(野菜や海産物をほとんど摂らない)
    • ベジタリアン・ヴィーガン
    • アルコールを多量に摂取する方
    • 胃切除歴のある方
    • 胃酸を抑える薬(PPI)を長期服用している方
  • 現場での注意点:
    • 舌炎・しびれ・口内炎が出るケースもあり
    • 精密作業や高所作業ではパフォーマンスに影響するため、注意が必要

③ 腎性貧血

  • 原因: 腎臓で作られるホルモン「エリスロポエチン」が減少し、赤血球が作れなくなる
  • なりやすい人:
    • 慢性腎臓病の既往(糖尿病・高血圧など)
    • 健診で腎機能に要注意の指摘を受けたことがある方
  • サイン:
    • 通常の階段や坂道で息切れが目立つ
    • 通院・治療(注射など)への配慮が必要になることも

④ 溶血性貧血

  • 原因: 赤血球が通常より早く壊れる(免疫異常や遺伝など)
  • なりやすい人:
    • 自己免疫疾患の既往がある方
    • 特定の薬剤の影響を受けやすい方
    • 家族に先天性溶血性貧血の方がいる
  • 現場での注意点:
    • 急な倦怠感、黄疸、褐色尿などが出た場合は即受診
    • 安全第一で作業を中断する判断を

⑤ 再生不良性貧血(指定難病)

  • 原因: 骨髄の機能低下(血液をつくる“工場”が停止状態)
  • なりやすい人:
    • 抗がん剤治療や放射線治療の既往がある
    • 原因不明の出血や感染を繰り返している
  • 現場での注意点:
    • 出血傾向・感染リスクに要注意
    • 医療機関と連携し、作業内容の負荷調整・休業配慮が必要なケースも

◆ 食事でできる!貧血の予防と改善

鉄には2つのタイプがあり、吸収率が異なります。

種類 含まれる食品 吸収の特徴
ヘム鉄 肉・魚(動物性食品) 吸収されやすい(効率が良い)
非ヘム鉄 野菜・豆類(植物性食品) 吸収されにくいが、ビタミンCで吸収UP

➤ 鉄を“効率よく”摂るコツは?

**主菜(肉・魚)+副菜(豆・葉物)+果物(ビタミンC)**の「3点セット」がベスト。
例:焼き鮭+ひじき煮+みかん、など。

◆ 健診で「要精査」と言われたら?

「サプリメントを飲んで様子見しようかな…」と思った方、ちょっと待ってください!

貧血には多くのタイプがあり、それぞれ治療内容や生活上の注意点が全く違います
まずは医師の診察を受け、原因を特定することが最優先です。

特に、以下に該当する方は受診をおすすめします:

  • 女性で月経が重い・量が多い方
  • 鉄分の摂取が少ない自覚がある方
  • 健診でHbが基準値以下だった方
  • 貧血の既往があるが放置している方

◆ Q&Aでおさらい!

Q:いちばん多い貧血は?
A:鉄欠乏性貧血。全体の6~7割を占めます。

Q:貧血と言われたら最初に何をする?
A:まずは原因の特定。自己判断でのサプリメントはNG。

Q:男性でも貧血になる?
A:まれですが注意。特に消化管出血などが背景に隠れていることがあり、見逃し厳禁です。

Q:めまい=貧血?
A:必ずしもそうではありません。血圧低下による「起立性低血圧」のことも多いため、検査が重要です。

◆ 女性の皆さんへ──「約10人に1人」が鉄欠乏性貧血!

月経やダイエットなどの影響で、日本人女性の10%が鉄欠乏性貧血といわれています。
症状が軽くても、その裏に重大なリスクが隠れていることも。
健診で「要精査」の指摘を受けた方は、QRコードからの資料確認もぜひご活用ください。

資料:バイエル薬品工業株式会社

資料:バイエル薬品工業株式会社

◆ まとめ:貧血への対策は「見極め」から

  • 「なんとなく不調」には理由がある
  • 貧血には種類があり、対応がまったく異なる
  • 自己判断せず、まずは原因の確認から
  • 食事や生活を少し見直すだけでも予防できる

あなたの“なんとなく”をそのままにしないために、正しい知識と行動を手に入れましょう。

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