Gynecological
レディース検診
レディース検診について
乳がんと子宮頸がんは、定期的な検診により早期発見が可能であり、早期治療による完治の可能性が高いがんです。欧米の先進国では乳がん、子宮がんの死亡者数が大幅に減少しており、その主な理由は定期検診受診率の高さにあります。日本では乳がんになる女性が年間9万人以上で、特に30代後半から増加し、40代後半から50代前半にピークを迎えますが、若い世代から中高年にかけても罹患率が高いです。
早期発見と適切な治療により完治が見込まれるため、定期的ながん検診が重要です。乳がん検診の目的は、乳がんで亡くなる女性を減らすことにあり、現在死亡率を減少させる効果が証明されている検査はマンモグラフィのみです。
当診療所では、女性特有のがんを早期に発見するためのレディース検診を受診する事が出来ます。
当診療所の
レディース検診への取り組み
乳がん検診は女性技師が対応いたします
マンモグラフィ撮影(乳房X線検査)や乳房超音波検査を含む乳がん検診では、女性技師が専門的な技術と細やかな配慮を持って対応します。これらの検査は、乳がんなどの早期発見に不可欠な手段であり、特にマンモグラフィは乳がんの微細な変化を捉えることができ、乳房超音波検査は乳腺組織の詳細なイメージを提供します。受診者様がリラックスして検査に臨めるよう、個室での更衣、安心できる待合室、女性技師による丁寧な説明が行われます。皆さまが安心感を持って、定期的な健診を受けられるよう、プライバシー保護と安全性の確保に努めています。
認定医師・技師による判定・検査を行います
マンモグラフィ撮影を行う技師は、厳格な基準と専門性が求められる分野であり、そのために日本乳がん検診精度管理中央機構が定める「検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師」の資格を持つ専門技師が担当します。撮影された画像は、「検診マンモグラフィ読影医師A」の資格を持つ医師による二重読影が行われます。二重読影により、検診結果の信頼性を高め、早期発見・早期治療の機会を広げています。
レディース検診の種類
子宮頸がん検診
子宮頸がん検診は、がん発生部位の細胞を直接採取し確認する検査で、子宮入り口の表面細胞をヘラやブラシで採取します。当診療所では最新の液状細胞診式で、がん細胞の有無を調べます。厚生労働省は20歳以上の女性に2年に1度の受診を推奨しており、性交渉の有無にかかわらず子宮頸がん検診の重要性を強調しています。不安や疑問があれば、受診前に医師へ相談可能です。検査結果は「精密検査不要」または「要精密検査」で、「要精密検査」は必ずしもがんを意味するわけではありませんが、さらに詳細な検査が必要とされます。
乳がん検診
当診療所では、乳がん検診は視診・触診に加えて、マンモグラフィ撮影と乳房超音波検査を実施しています。マンモグラフィ撮影においては、特殊な圧迫板を使用して乳房を軽く圧迫し、X線を利用して内部の構造を映し出します。この手法は乳がん検診において非常に有効であり、微細なカルシウム沈着や異常な組織構造を検出する能力を持っています。
乳房超音波検査では、高周波の音波を利用して乳房の内部画像を取得します。検査技師が専用の検査機器を乳房の表面に滑らせることで、リアルタイムでの画像をモニター上に映し出し、乳腺組織やしこり、液体が溜まっている部分などの状態を詳細に調べることができます。特に、マンモグラフィで検出が難しい若年層の濃密な乳腺組織や、妊娠中の女性にとって安全な検査方法として重宝されています。また、放射線被ばくのリスクがないため、定期的な検診やフォローアップが必要な方にも適しています。
子宮頸がん検診の流れ
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01
医師より問診内容の確認
医師から問診内容を確認させていただき、検査に移ります。ご質問やご相談などは、遠慮せずにお申し付けください。
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02
診察室から内診室に移動
内診室に入りましたら、お荷物を棚の上に置いてください。ショーツのみを脱ぎ、スカートを腰までまくり上げた状態で、内診台にお座りください。
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03
検査
腟鏡と呼ばれる専用の機械を膣に挿入し、ブラシで子宮口付近の細胞をこすり取ります。検査は約10秒程度で終了します。受診者様によっては、若干の痛みを感じるかもしれません。検査中はあまり緊張せず、息を吐きながら力を緩めてください。
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04
内診
医師が受診者様の膣に指を挿入し、お腹を上から軽く圧迫します。痛みや違和感がある際は、医師にすぐお伝えください。
注意事項
- 受付時間までに間に合わない、もしくは何らかの事情で受診ができない方は、必ずご連絡ください。
- ご予約の変更を希望される場合は、事前のご連絡が必要です。
- 何らかのお薬を服用中の方は、担当の医師にお伝えください。
- お子様同伴での受診は不可です。
- 子宮頸がん検診
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- より精密な検査結果を得るためにも、生理中の受診はお控えください。また、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は検査不可です。
- 細胞が洗い流されるリスクを考慮し、膣内洗浄はしないでください。また、受診前日の性交はお控えください。
- マンモグラフィ検査
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- ペースメーカーの装着や豊胸手術のご経験がある方は、医師または放射線技師に必ずお申し出ください。
- 制汗スプレーやパウダーなどに含まれる粒子が画像に写る可能性があります。受診当日は、これらのアイテムの使用を一時的に中断してください。
- マンモグラフィは乳房を圧迫する必要があります。授乳期は乳腺の発達で所見が出やすい傾向にあるため、授乳期の検査はお断りいたします。